花粉皮膚炎【院長】 - とみよしクリニック|愛西市、弥富市、津島市の耳鼻咽喉科・皮膚科、土曜・日曜日も診療しています。  

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花粉皮膚炎【院長】


こんにちは。
寒くなってきましたね。皆さま、おかわりなくお過ごしでしょうか。
go toしたいところですが、、、できなくなりそうな、でも静かに過ごしたほうが、自分や家族にとっても良さそうですね、、、。

さて、日常的にマスクをするようになり、お顔の皮膚トラブルの患者さんを診察する機会が増えてきました。
もともとあったニキビ、アトピー がマスクをするようになって悪化したり、マスク部位が擦れて荒れたり、、、そんな方が来院されます。そうそう、マスクをすると、マスク部位の温度が上がり、皮脂の分泌が増し、毛穴がつまりやすくなり、ニキビが悪化するそうです。

また、中には、花粉のせいかも?と、来院される方もいらっしゃいます。
実は「花粉皮膚炎」という、飛散する花粉が皮膚に接触して発症する皮膚炎があります。そのままですね。

その花粉皮膚炎には、2つのタイプがあるそうです。
一つは、もともとアトピー性皮膚炎があり、花粉がアトピーの症状を悪化させてしまうタイプです。アトピー性皮膚炎患者さんの30%程度が、スギ花粉によって症状がひどくなるようです。
もう一つは、比較的稀と考えられていますが、アトピー 性皮膚炎がない人に、花粉皮膚炎が発症する場合です。その特徴は、1)春先または秋に生じ、ほかの季節に生じないこと 2)顔や眼囲などの露出部位や頚部などの間擦部に生じやすいこと 3)多彩な湿疹病変は形成されず、境界のはっきりした赤い皮疹ができる。4)若い女性に多い などです。

なるほど、確かに、そう訴えて来院される方も多い印象ですね。

11月から12月にかけて、まぶたの皮膚炎の患者さんが多くなることが知られていますが、これは秋におけるスギ花粉の皮膚炎と、ブタクサなどの秋花粉による皮膚炎患者さんが増加するためと考えられているそうです。

さて、花粉皮膚炎かも、と思われても、化粧品や毛染め、目薬によるかぶれ、顔に多い脂漏性皮膚炎、赤ら顔(酒さ)、アトピー性皮膚炎、そのほか膠原病など、色んな皮膚トラブルの方がいらっしゃいます。

花粉は避けることができないとして、化粧品、洗顔石鹸、毛染め、頭髪剤、消毒薬などはご自身で中止することができます。
それらを中止して軽快するかどうかを確認することが大切です。

そして、花粉皮膚炎は、抗ヒスタミン薬を内服するなど、花粉症自体の治療も必要です。
また、皮膚の炎症が強い場合には、適切な強さのステロイド剤の外用、炎症が抑えられたら、保湿剤や、皮膚バリア機能を障害しないような日用品のご案内、スキンケアなども必要になります。

あれ?花粉症のせいかな?と、思われる方がいらっしゃいましたら、皮膚科へgo、、、でも、花粉症のせいって仰る方は、圧倒的に女性が多くて、やっぱり花粉じゃなくて、化粧品カブレじゃないかなあって個人的に思って診察しています。内緒ですよ?苦笑。
そして、クリニックに、お顔のトラブルでお越し頂くときには、どうかお化粧を落として、ご受診頂きますように、、、 
皮膚科医は、花粉を見ることはできませんが、お粉が付いてるのは見えますし、お化粧で、詳しいご診察ができなくなります。

長くなりましたが、読んでくださってありがとうございます。
お互いにマスクをしながらですが、ご診察をお待ちしております。