愛西市の皮膚科、とみよし皮膚科クリニック

とみよし皮膚科クリニック
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虫さされ

虫を特定するてがかり

虫さされの患者さんから「何の虫に刺されたんでしようか?」とよく質問されるのですが、刺された後の皮膚反応にはアレルギー反応が関与し、個人差がありますので、皮膚の状態では虫の種類の確定はできないのですが、次のようなことが刺した虫を推定する手がかりになります。

《刺された部分はどこか》

手足顔などの露出部が刺されていると蚊、体などの服に覆われた部分に細かい赤いかゆいぶつぶつだとダニなどが多いといわれています。

《刺されたときに痛みがあった》

刺されたときに痛いと思ったといわれるとだいたい蜂かムカデ、蜂の場合は痛みで刺されたのがわかるので虫を目撃されている場合も多いです。
ムカデは顎にある一対の牙が毒牙でこれで咬みつきます。
アリやクモ類も咬まれたときに痛みを伴います。
アリは顎で咬むのですが、種類によってはお尻の先に毒針がありこれで刺す場合もあります。
アプも口器で皮膚を切り裂くので刺されると痛い虫です。
イラガの幼虫は毒棘を持ち、これに触れると電撃的な痛みを感じます。

《刺された皮膚に出血点がある》

ブユやアブの場合は口器で皮膚に傷が付き、刺された部分に出血点や内出血のようなものがみられることがあります。

《すねや足がたくさん刺され水ぶくれがある》

足首やすねに赤いかゆいぼつぼつがたくさんでき、水ぶくれも混じっているのはネコノミ刺症によくみられる特徴です。

《露出部に細かい赤いぶつぶつがある》

首や腕などの露出部にかゆみの強い細かい赤いぼつぼつがたくさんできているのは毛虫による皮膚炎が疑われます。
しだいに服に隠れていた体の方に発疹が拡大することが多いです。毛虫を見ていなくても脱皮した殻の毛でも発症するので毛虫がいそうな所の近くにいるだけでも発症することがあります。

蚊による虫さされ

蚊が血を吸うときに唾液腺物質を皮膚に注入するので、これによるアレルギー反応が起こります。
刺されてすくに蕁麻疹のように平たく盛り上がってくる即時型反応と刺された翌日から出現する遅延型反応があります。

アカイエカ夜間就寝中に血を吸いにきます。
ヒトスジシマカ家の周りや公園、墓地などの野外で刺されます。

蚊に刺されるのを予防するには野外活動の際には黒っぽい服を着ないようにし、皮膚の露出をさけ、虫除けスプレーを使用すること、屋内では蚊が入ってこないように網戸を閉めておく、就寝前には電気蚊取りなどを使用しておくなどするようにします。

毛虫皮膚炎

チャドクガ、モンシロドクガの成虫、毛虫がいる樹木の周囲で遊んでいたり、草むしりなどの作業をしているときにそれらの毒針毛にさされて発症します。
毛虫は年2回( 6月から7月と9月から10月)発生し椿やサザンカにつきます。首や腕などの露出部に赤い丘疹ぼつぼつができ、強いかゆみを伴います。しだいに服に隠れていた体の方に拡大することが多いです。
毛虫の毛(毒針毛)でなるので虫を直接触っていない場合や見ていないといわれる場合も多いです。毛虫がいる木の近くで遊んでいたり、仕事をしていた、あるいは洗濯物を干してあったなどの状況がないか思いだしてみましよう。
治療はかゆみどめを内服したり、強めのステロイド外用剤を使用します。初期のうちにガムテープなどを使用して毒針毛をとりのぞいたり、石けん水などで洗い流すなどの処置をすると軽くすむようです。
また受傷した時に着ていた衣服はしつかり洗濯しておくようにしましよう。

ハチ

ススメバチやアシナガバチに刺されても毒針は残りませんが、ミツバチは毒針にかえしの構造があるため、刺されると針が皮膚に刺さったままになることが多いです。
針には毒液の入った袋(毒嚢)がついているので、不用意につまんで取ると毒液が皮膚に入ってしまう危険があります。
毒嚢を触らないようにしてピンセットなどでとるようにしましよう。

マダニ

マダニはライム病や日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群などの病原体を媒介することがわかっています。マダニに刺されないようにするには山野や草むらなどに入る時には長袖や長ズホンを着て、肌の露出を避けること。

マダニに刺されたときは

マダニに刺されたときに虫体を無理に引き剥がそうとして虫体をつぶすと、マダニ体内の病原体が皮膚に注入されるもとになります。
またロ器が皮膚に残って炎症を起こす原因にもなりますので、もし刺されたときは病院を受診して処置してもらうのをおすすめします。

マダニとアレルギー

牛肉アレルギーの主な原因となるアレルゲンはa-galという物質で牛肉だけでなく、豚肉や抗癌剤のセツキシマブにも含まれているのですが、マダニの唾液腺中にも含まれているため、マダニに刺されたときにa-galに対するアレルギーを獲得して牛肉を摂取した時やセツキシマブを投与したときにアレルキー反応を起こす可能性があることが知られています。

イラガ

イラガの幼虫は俗に「シナンタロウ」とも呼ばれており柿の木などの葉を食べます。毒棘に触れるとビリッと強い痛みがあります。刺されたら患部を冷やすのが痛みの緩和に有効です。
7月~10月頃庭木の剪定をする際は幼虫に触らないように注意が必要です。

症状が急に変わることもあります。疑問な点や困った事がありましたら、なるべく早目におたずねくたさい。